ダメハム

1900年のダメハムのレビュー・感想・評価

1900年(1976年製作の映画)
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すごい映画だった。良くも悪くもこんな映画今まで見たことない。こんなに人々が生き生きとしてる映画を見たのは初めてかも。エログロなど全てを包み隠さず見せている。そして、それを撮影監督のヴィットリオ・ストラーロによる審美的なカメラワークで見事に演出していて、5時間20分の長時間でも退屈しませんでした。

ファシズムと社会主義の対立やオルモとアルフレードの友情が複雑に絡まってるけど、その根幹は普通の農民の人たちの物語だね。

あと動物の描写がすごかった。鳥を撃ち殺して弱っていく様や、豚の屠殺を隠さずそのまま映してるのにはびっくり。こういう描写が駄目な人もいるかもしれないけど、このシーンがいいんだよ。生の実感を確実なものにしてくれる。今じゃ絶対無理だろうな。でも、猫を頭突きで殺すのはさすがにフェイクだけど。
ダメハム

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