キミシマユウキ

陽気なギャングが地球を回すのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

2.4
嘘を見抜ける男、演説の達人、スリの天才、完璧な体内時計を持つ女、偶然出会った4人はロマンを求め銀行強盗になるが・・・

伊坂幸太郎の同名小説を豪華キャストによって映画化。
伊坂さんは一年前くらいから好きなので一応鑑賞。原作未読。

※酷評注意報発令中※
これはヒドかった・・・
出だしは好調、スタイリッシュな登場&豪華キャストによるキャラの個性も興味を唆るものになっていたが、そこからは勢いは下がっていく一方。
90分の枠にギュウギュウに詰め込んだであろう無理のある脚本ともはや意味が分からない強盗の手口、せっかくのキャラの能力が使いきれていない、わかりやすすぎる黒幕の正体、低予算感丸出しの演出など、ダイジェストのような勢いで進んでいき見てる間はどんどん賢者モードになっていくようだった。
特にちょいちょい出てくるカーチェイスシーンが一番残念で、めんどくさくなったのか予算不足なのか、ほとんどCGで終わらせてしまうので緊張感も迫力もあったもんじゃなかった。
きっと伊坂さんのことなので原作は凄く面白いのだろうから非常に残念。

豪華出演陣ももったいない。
冷静沈着なリーダーに大沢たかお、演説の達人に佐藤浩市は結構ハマっていて格好良かったが、ヒロインの鈴木京香は別にいなくてもよかったんじゃないか?時計持てばいいことだし(笑)
そして若き日の松田翔太と顔要員の加藤ローサは棒読みすぎて学芸会かと思った。松田くんはキャピキャピしてるのでファンにはいいのかな?
チョイ役の古田新太も使いきれていれず監督には憤怒。

この監督をFilmarksで調べてみたらほとんどの映画の平均点が三点前後なのでなんとなく納得してしまった。前田哲さん、私には合わないようだ。

ーオマケー
やはり洋画LOVEの私は原作の設定はそのままで
2015年ハリウッド版を考えてみた
監督:ガイリッチー
嘘を見抜く男:ジョゼフゴードンレヴィッド
演説の達人:ジム・キャリー(顔芸抑え目で)
スリの天才:デイヴフランコ(ジェームズフランコの弟)
体内時計女:シャーリーズ・セロン(個人的に好み)
あたりでやってほしい。面白そう(笑)

伊坂幸太郎ファン、強盗系映画好き、豪華キャストのファンにはオススメの作品。