みい太郎

ももへの手紙のみい太郎のレビュー・感想・評価

ももへの手紙(2012年製作の映画)
3.2
公開終了が近い時期に映画館で50人も入れば一杯のこの狭さに脱帽の笑える広さの中で鑑賞。

妖怪のでてくる物語です。絵も素晴らしく素敵ですが、ディズニーアニメの様な写真が動くみたいなリアリティではないです(^_^*)細かく描写された繊細なスケッチが動いてる感じ。

とにかく、妖怪のキャラクターがいい。

特にマメ(観て頂けば判ります)は実写版の指輪を探す物語や魔法使いの子供の映画に(^_^*)でてくる。いや同一種に違いない。

毛のない小さいおっさんの原型の様な感じでなかなかキュート。実際まめが参考文献等で存在してて創作の風貌なら原型に値します(^_^*)が、そうでないなら、逆に完全にパクリですけどね(苦笑)

ほかの妖怪達は声優演者が達者なので素晴らしい間合いに感動すら覚えます。そして思わす声出して笑ってしまいました。

まあ、50人の中の私独りですけどね(^_^*)同席した50人中には声出す方はいらっしゃいませんでしたけど…

おかしかったですよ、リズムも動きも。面白かったけどなあ(^_^*)

ストーリー自体は変化に富んだとっぴなモノではないですし、大切な人を失う哀しみを中心に物語は進んでいきます。

でも妖怪が醸し出すお伽話的な内容は島国・日本人にはスッと入りやすいと思いましたし、私もそうでしたが…子供の頃に感じた自分達とは違うモノや不思議な感覚。疑ったりすること無く、自然に受け入れる感じ。今はあの純粋さがなくなってるなあとにが笑いになります。

大切な人が…人だけではないかもしれませんが、喪失した後、実際は見えないけれどこんな妖怪たちを使って旅立った人が見守ってくれてるーそんな風に考えられたら…今哀しみの中にいる人もほんの少し慰めになれるかもしれない。なんてコトを観終わって思いつつ、ホンワカした気持ちになりました。

映画の中のキーポイントあたりでなんか、水玉がポロポロってこぼれるみたいに涙が二つぶ落ちて、
本人が『あらら。』と思ってビックリしてたら、二つ離れた席の年配の女性が鼻水を啜りあげてて…あちこちで鼻水が啜られてましたから(^_^*)スイッチの入る所はちゃんと的が絞られてると思います。

映像の細かさやリズムのよさなんかを含めますが…私的には良かった。星は多く無いけどほんわか気分を味わいたい時に❤︎

2014.5 鑑賞
みい太郎

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