このレビューはネタバレを含みます
20代前半に見て以来二度目
デニーロのシブかっこいいのは相変わらずなのだが、見ながらもうとっくにこのデニーロの年を越えてしまっている自分を感じずにはいられなかった。。。
ベースとしてベトナム戦争の帰還兵であるということがあることを、見終えてから知った。これを知ってるかどうかでかなり見方は変わる。不眠症。社会の闇の見え方。
彼も個人的事情や青春の拗らせというよりは、社会が作り出した一つの現象と捉えるなら、社会は人の幸せのために人によって作り出されたはずなのに、いつも必ずしもそうはならない。うまくいっている時代を見たことがない。
この映画に一貫してずっと暗いものが流れていて、客をどこにでも連れていけるはずのタクシードライバーは、どこにもいけないというアイロニックな様子が印象的。