まつこ

タクシードライバーのまつこのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.0
ロバート・デ・ニーロに痺れた。

頬のホクロがセクシーでチャーミングな若かりしデニーロが夜の街を走り抜ける。
希望を持てない毎日に嫌気がさして救いを求めて外を見ても夜の街は苛立つような掃き溜めの世界が広がっている。誰かが何かをしたところで変わるほど世界は小さくないんだ。

心を病んでいるし、正義感があるようでないし、とんでもない男なのかもしれないけれど彼の優しさや哀愁がなんとも言えない。
デートにポルノ映画を選ぶようなセンスの持ち主だけど愛されたいと孤独に耐えている様が可愛らしく思えた。

一人で鏡に呟いたり、秘密兵器をテープで作ったり、筋トレに勤しんだり。彼が一人で何かをしたところで世界はそんなに変わらない。だけど、一人の少女とその家族には響いたのかな。

彼がしたことは褒められることでもなく、狂気と暴力でしかないんだけど、カッコイイと思わせるのはデニーロの魅力なのかもしれない。