戦争帰りのタクシー運転手。
孤独な男は、欲にまみれた汚い歓楽街でタクシーを運転しながら、危険な思想に蝕まれていく。孤独、矛盾、狂気。
主人公の孤独感、自分以外はいなくなればいいと思っているのに、自分を理解してくれる人間だけは生きていて欲しいと思う。
変わらない日常、毎日嫌いな人間たちを運ぶだけ。自分と同じと思った女性をストーカーする。
しかしその女性は汚れた人間たちと同じだった。
この街を掃除したい。銃を手にする。無敵になった万能感。
困ってそうに見えた売春婦を無理矢理助けようとする。
主人公の無茶苦茶な思考。
昨今の「無敵の人」が生まれる過程が描かれてる。
戦争があったので社会の責任なんだろうけど、この主人公の言動見てたら「お前がおかしいよ！なんでそんなことするの！デートでポルノ映画いったらあかんよ！笑」と主人公の問題が大きい気がする。
最後のオチが納得いかなかった。
なぜ英雄扱いされてるのか。ただの銃乱発した殺人鬼なのに！
おしゃれなサックスのBGM
孤独な車内からのきらびやかでキラキラした歓楽街の描写が多かった気がする。
映像、音楽だけでも酔いしれる作品
映画「ジョーカー」の元ネタ？になった作品。ジョーカー好きな人は観るべきですね！(キングオブコメディ含めて)
