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タクシードライバーのPRのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
5.0
随所で現れる都会の孤独を象徴するかのようなサックスの音色がとても心地よい。

トラヴィスって縁もゆかりもないガラスの向こうの女をいきなりデートに誘ってポルノ映画を観に行くやべー奴なんだけどその行動力を大統領候補の暗殺に使おうってんだからもう手がつけられない。「大統領候補暗殺失敗したわ…じゃあ12歳の少女に売春させてるクズを殺したろ!」みたいなノリで襲撃に行く流れはいつ見ても面白い。

世間は彼をヒーロー扱いしたけど、劇中のトラヴィスを見てると「クズを殺せて満足」以外の感情は彼には無いんじゃないかと思ってしまう。孤独の中の一筋の光とかのたまってあれだけご執心だったベツィと再会したのに、一瞥だけして夜のネオンに消えていく時の「俺もうお前に興味ねーわ」感からもそんなことを思いました。

自作の隠し機構作って鏡に向かってトークントゥーミーしてる時の中二病全開っぷりはとても痛々しくてすき。デニーロってやっぱ演技お化けだわ。
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