貝崎

タクシードライバーの貝崎のレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.5
ベトナム戦争がアメリカ国民に与えた影響のことなんて考えたことなかった。ニューシネマの反体制的なところが好きだけど、それ以上も以下もなかった。さすが、ワタシです。

ベトナム帰還兵のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)。彼の終始不安げな笑顔の奥の表情。落ち着きのないカラダと噛み合わない会話。こっちまで不安になる。否定されたり拒絶される度にトラヴィスの中の何かがいっこずつポキンって折れてるのわかりすぎてとにかく辛い。トラヴィスが何やら頭がオカシイことを全然笑えなくてとにかく辛い。あのさ、you talkin to me? をやってる時のトラヴィスの気持ちが本当によくわかって辛い。話し相手もいなくてどこにもぶつけようのなくてよくわからない苛立ちや怒りをただ妄想の中で消化するしかない時のソレ。こんな孤独見せつけられて平常心が保てるワケがないんですね。

ベトナムのPTSDとかまったく関係なくて辛い。時々ワタシが感じる孤独となんら変わりない。またこんなこと言って、キモい一面を晒してしまいました。おわり。