great兄やん

タクシードライバーのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
5.0
一言で言うと「孤独と腐敗に生きる男」
[あらすじ]
ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる...。

実は私...今作を観るのが今回が初めてなんです😅
だからどんな映画かもハッキリ分からないし、ただ皆が絶賛してるのに自分だけ観てないのはどうもダメだろ!(︶^︶)...ということでやっとこさ観ました(^_^;)
最初は全く何にも起こらない上にスローペースなんで、「これのどこが傑作なんだ?🤔」って思ってたけど、後半から徐々に狂気へと走っていくデニーロにもう背筋がゾッとしました😨
てか何であの時にモヒカンにしたか分かりませんが(-_-;)...にしても意外と似合ってるのが悔しい(^o^;)
それにデニーロ扮するトラヴィスがジワジワと狂気に蝕まれていく様が本当にリアルで怖かったです。
まぁそうさせたのがその当時のアメリカの堕落しきった所にあるんですが...それでも一番怖いのって、『ノーカントリー』のシガーみたいに何考えてるか分からない人なんじゃないでしょうか🤔...
それに殺しの標的が明確じゃないってのも彼と似てますし...もしやシガーはトラヴィスの生き写しでは?😅
まぁとにかく理解ができない。何であんなことをしでかしたのに彼は神格化されてるのかサッパリ自分には理解ができない。
でもそれが正しいんだと自分は思うんです。
人には何かしらのスイッチがある。
そのスイッチを押したとき、誰もがトラヴィスになり変わる可能性がある。
そう、誰しもがトラヴィスという人格を持っている。
それに気づけてますか?
そして、このレビューを読んでるあなたも、自分の中のトラヴィスに気づけてますか?
もしかしたら、もう手遅れかもしれませんね......