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タクシードライバーのhzkのネタバレレビュー・内容・結末

タクシードライバー(1976年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1回目の鑑賞では酔って途中で寝た。
2回目、すごいおもしろかった。なんで寝たんだ私。
これは語りたくなる映画。
不眠症、ベトナム帰還兵、タクシードライバー。
中2男子なら憧れてしまいそうな要素満載。
「漠然とした日々が鎖のように続いてる」
結局は退屈な毎日に刺激を求める普通の人間の話。なんかつまんない、このままじゃいけないって思わない人なんていないと思う。
ちょっとずつ髪型を変えるのも、現状を変えたい時に誰でもやりそうなこと。
良い方に変わる刺激ならいいけど、一歩間違えたら狂気にも変わる。

デートでポルノ映画に連れてってドン引きされた挙句に逆ギレとか、出会ったばっかの家出少女への空回った正義感とか、近くにいたらメンドクセー奴なんだけど、虐殺後ソファーで指で銃の形を作って頭打つマネするとこはカッコいいと思ってしまった。

英雄扱いされてるのは怖い。
無責任な国民の勝手なレッテル貼り。
大統領候補を殺してたらバッシングの嵐だっただろうに、女を売買するような奴を殺して少女を救ったらヒーロー。
本人の思想も背景も無視して表面だけを見て評価する人たち。
救われたように見えるアイリスにとったらいい迷惑だったかもしれない。

首を撃たれたから死んだと思ったのに、仕事復帰してベッツィを乗せての会話、トラヴィスの妄想かと思った。
モヒカンから最初の髪型まで伸びてるってことは結構月日経ってるし。
ほんとは死んでる?
不眠症ゆえの夢オチ?
色々考察が止まらない。色んな感想読むのも面白い。これぞ良い映画!

ポスターで飾りたくなるカットが多かった。
テレビを足でグラグラさせるとことか、靴にクリーム塗ったり花を燃やしたり、絵になるシーンばかり。
タクシーから見る夜の街並みの色も好き。
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