みあせぶ

タクシードライバーのみあせぶのレビュー・感想・評価

タクシードライバー(1976年製作の映画)
3.7
狂気のモヒカン


これは、…「ジョーカー」より先に観るか後に観るかで印象がだいぶ違うような。

私は「ジョーカー」を観てから今作を観た人間なので、「ジョーカー」で受けた衝撃を超えることは出来なかった。今作を先に観ていたら、きっともうちょっと評価あげられたかも?

元海兵隊で孤独なタクシードライバー。心に相当な闇を抱えているのが感じられる。

タクシードライバーって、大統領候補級のお偉いさんからチンピラっぽい人までいろいろな人を乗せるから、きっと街について誰よりもよく知ってる職種の人なんだろうな。

彼の抱いている「モヤモヤ」が大体1時間半ほどの時間で徐々に蓄積されているのがわかる。そして、そこで貯めたエネルギーを怒涛のクライマックスで発散される。究極のフラストレーション爆発映画。

タクシードライバーが“ヤバい”感じの人なのは、序盤の方から何となく察することが出来る。
特に彼の恋愛観。窓越しに見ていた気になる人の職場にいきなり押しかけるか?初デートにあんな映画チョイスする?
この時点でもう“ズレてる。”
このズレてるっていうのが「ジョーカー」のアーサーにも共通してるんだよね…

度々出てくるタクシードライバーのテーマは、カッコイイんだけど多用しすぎて若干飽きてくる。あんなに使い回すのか…笑

服の下から銃が飛びててくる仕掛けを作っちゃうなんて、シークレットサービスに憧れてるトラヴィスらしいなと思いました。笑
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