Sakura

サイレント・ランニングのSakuraのレビュー・感想・評価

サイレント・ランニング(1972年製作の映画)
3.7
植物に囲まれた自室で悩む様はナウシカのようだし、よちよち歩くドローンたちはさもR2-D2のよう。WALL・Eの前日譚と言われれば確かに…と思うし、宇宙空間でドローン相手に寂しくお話ししてるのは、月に囚われた男を思い出したりもする。最後のシーンはラピュタの元ネタらしい。

こんなにもたくさんの作品を思い出す映画は初めてかも。不思議な世界観とテンポだったけど、いろんなところに影響を与えているのね。


※ここからネタバレです↓------




仲間を殺してまで自然を守り抜いた俺は、何よりも自然が大切だったんだな。誰がどう思おうと、何を犠牲にしてでも。一心不乱に嘘を吐いて、事故に偽装して、でも心が痛まないわけでもなくて……🙁

罪悪感に押し潰されるのが人間らしい、という意見を見たが、それは確かにそうとして、そんなこと全くないサイコパス野郎を見過ぎたのか「そのまま逃げて都合の良いシナリオ一生懸命考えてタイミング見て地球戻ればよくね?」とか考えてしまった私を誰か殴ってください。

彼は自然を愛してるだけでそんなことしたくなかったんですよね。サイコパスじゃないよね。スミマセン。

しかし何にせよ、ヒューイとデューイがかわいすぎる。
うつむいたりキョロキョロしたり、トランプ綺麗に持ってたり、そわそわしたり心配したり、植物植えるのヘタだったり、いそいそお世話してたり…。こんなに表情豊かな機械いたら一人でもそりゃ癒やされるな。
ヒューイにポーカー負けて爆笑する主人公が印象的。
Sakura

Sakura