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男たちのかいた絵のyのネタバレレビュー・内容・結末

男たちのかいた絵(1996年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

自分でも何故か分からないまま、彼女の両親に紹介を受ける予定をすっぽかしたトヨエツが彼女に詰められるシーンから始まる2重人格サスペンス。大人しい杉夫と、ずる賢くて暴力的な松夫を口調・表情やしぐさ、煙草や酒などのアイテムにいおって演じ分けている。その暴力的な側面から、流れで暴力団に入ってしまった男の物語だ。杉夫の元カノをホテルに呼びつけてレイプする松夫って…凄い発想。昼下がりのカフェで杉夫→松夫へと急に豹変するシーンが怖かった。2つの人格がひとつの身体を奪い合っている中で、その両方を包むような聖母のような高橋惠子との関係性が魅力的。ラストシーン、死の間際で初めて対話する杉夫と松夫。切なすぎる。
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