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逃走迷路のkojikojiのレビュー・感想・評価

逃走迷路(1942年製作の映画)
3.5
#1200
1942年のアメリカ🇺🇸映画で、ヒッチコック監督の作品 ヒッチコック27/53

「逃走サスペンスの原点」

この映画は、現在でもよく見られる逃走劇のパターンを確立した作品で、あらゆる要素が詰まっている。
物語は、ハメられた主人公が逃走するという展開で始まる。彼は助けられたと思った瞬間に騙され、絶望的な状況に陥りますが、最後に救われる。そして、決まって恋が芽生える。御多分に洩れず。そして最後のクライマックスでは、ハラハラドキドキの危機一髪が待ち受けている。

この映画では、自由の女神が重要な役割を果たす。これまでにないほど近くで自由の女神を見ることができる。こんな風になってるんだ!と変なところで感心する。特に映画のラストシーンでは、自由の女神を使った印象的な演出が待っている。

物語の舞台は、グレンデールの航空機製造会社。主人公のバリー・ケイン(演:ボブ・カミング)はそこで働いており、軍需工場での仕事をしている。ある日、工場が火事になるが、バリーの親友であるメイソンに渡した消火器にはガソリンが詰められており、事件の容疑者に仕立て上げられる。彼は謎の男フライを追いかける。

この逃走劇は、後の作品「三十九夜」「海外特派員」「北北西に進路を取れ」と続いていく。

ヒッチコック監督は、「この手の逃走劇は二枚目の俳優が演じないと感情移入ができない。その点、この作品のボブ・カミングは失敗だった」と述べている。彼は喜劇が得意な俳優であると監督は言っているが、それが本当かどうかは疑問だ。ただし、彼の演技は上手とは言えず、同様の評価かもしれない。😅

2023.05.22視聴235
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