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逃走迷路の10000lyfhのレビュー・感想・評価

逃走迷路(1942年製作の映画)
2.5
安定の 1940年代ヒッチコックで、北北西の前振り(逃走しながらの濡れ衣晴らしと、クライマックスの観光名所での活劇)。ヒッチハイクしたトラックの運転手が、意図せずして主人公の神経を逆撫でるセリフを言ったり、広告サインと現実がシンクロしたり、映画館での映画の内容と現実の活劇がシンクロしたり、当時としては斬新でユニークだっただろうメタ的な演出がとても巧い。一方でツッコミどころもそれなりにある:シーンが多過ぎ(全約 20シーン、約 5分/シーン、詰め込み過ぎでは?サーカスキャラヴァンなど、不要と思われるシーンもある)、主人公の言動がたまに不自然(慈善パーティでの即席 MC、ラストの危険な高所で犯罪者の救出を試みる、など)、結末に向け展開が急過ぎ、クライマックスも強引に見せ場を作った感。しかし、1940年代に連発したこのクォリティの佳作群が、1950年代の大傑作群に繋がっていくわけで、そんな成長期のヒッチを象徴する作品の 1つ
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