逃走迷路の作品情報・感想・評価

「逃走迷路」に投稿された感想・評価

ヒッチコックの中でもすごく有名というわけでもないので、あまり期待せずに観たがこれは面白い。破壊活動の犯人に仕立て上げられた主人公が真犯人を追うという、ヒッチコックお得意のパターン。こういう逃走劇を作らせたら彼の右に出るものはいないだろう。ハラハラドキドキの連続で観客を一切飽きさせない。しかもほかの作品以上に状況がシリアスなので目が離せないのだ。

しかしこの映画はそれ以外の部分ではヒッチコックっぽくない。この映画は戦時中に作られたということもあり、ヒッチコックの中では珍しく戦争というものが大きく関わっているのだ。それは決してプロパガンダ的なものではなく、もっと根本的な「正しく生きるとは」という普遍的な問いを投げかけているのだ。そしてそれは常に人に優しくするということなのだ。戦争という全体主義が横行する中だからこそ、そんな中で個人が犠牲になってならない。戦争中だからこそ"国民の義務"も"愛国心"が持つ本当の意味を考える必要がある。そして、今の時代もまた同じようにその意味を考えなければならないのかもしれない。
Zorba

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3.8
理由づけやらしさを軽視したかなり大胆なプロット。その分、個々のシーンのインパクトを重視。立ちこめる黒煙、火だるまになった同僚、舞い落ちる紙、光る窓、自由の女神etc...  映画的。陰影の効いたバッキバキな照明もかっこいい。

あと、座ってるボスのトビーがすげぇ遠くのソファから主人公に話しかけるシーン。捕まってる主人公が下からあおり気味でやたら威圧的に撮られてるのが印象的。明らかに立場が上なはずのトビーの方がまるでビビってるかのような撮り方。海外への高飛びを嬉々として語る姿は虚勢で、その遠因となった主人公と物理的、心理的にも距離を置きたかったということだろうか?
2018 9.16 鑑賞
流石ヒッチコック
お見事です!
R

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4.4
演出がすごい…!
KUNICOOPER

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3.6
過去記録
オープニングからスタイリッシュでかっこいい、濡れ衣を着せられた主人公の逃亡劇。
ガソリンの入った消化器という逆説をキッカケにして主人公は、非日常へと突入していきます。そこは何も信用することができない、安定した足場のない世界かと思いきやそんなことはありません。
逃走の道中で主人公が出会う、社会のアウトサイダーたちは性善説を体現したかのような人物が多く、ノワール的な底の抜けた不安感からは程遠い展開が続きます。
それはある種の御都合主義を感じさせる展開ではあるのですが、市井の人々の善良さが終盤で悪役の主張へのカウンターとなってくるという意味で伏線としての役割を果たしているとも言えます。

上記の御都合主義や、詰め込みすぎな脚本にも関わらず流石はヒッチコックと言うか演出はキレキレです。サスペンスの作り方や場面転換の巧みさは言うにも及ばず、終盤のラジオや映画館を使った演出、自由の女神の場面などなど、映画的な面白さがこれ見よがしに詰まった楽しい映画でした。
tsubomi

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3.7
最初と最後のシーンは流石だなぁという感じで惚れ惚れしちゃった
手が滑ってとか手がもたなくなってとか、そんなありきたりの演出をこえてくるヒッチコックが大好き。黒煙の出しかたとか。

盲目の老人は、登場した瞬間から盲目だって分かった。すごい演技力。

サーカス団のメンバーが完全にグレイテストショーマンだった。アメリカのサーカス団ってみんなあんな感じなの?

クライマックスに向かっているとき話が飛び飛びで、ご飯食べながらだったから私が見逃したのかと思ったけど、同じように書いてる人いて編集のせいなんだなと分かった。ちょっと意味が分からなすぎたな。
Mayashico

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4.0
オープニングにやられる
Zu

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3.6
プリシラ・レイン
工場火災殺人の冤罪を晴らす物語
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