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ロシュフォールの恋人たちのろのレビュー・感想・評価

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
5.0

「生きている喜びを抱きしめて」

朝からサントラを聴いていたはずなのに、やっぱりスクリーンは格別ですね。
‘キャラバンの到着’からもう涙ドバドバ。サーッと鳥肌が立っちゃいました。

バーンと青絵の具の風船が弾けるとともに、別れを切り出すデルフィーヌ。
「あなたは‘時は金なり’と言うけれど、私にとっては‘時は恋なり’なの」
画商ギヨームに畳みかける一曲、‘デルフィーヌとランシアン’の情熱的な調べにクラクラ。

「水兵なんて結婚向きじゃない」
「そうよ、恋人向きよ」
「あなたの髪も目もステキだけど、私は青い目が好きなの」
「青い目じゃなくて悪かったな」
異国のメロディ‘水夫、友達、恋人、夫’に乗せて、軽やかに笑いながら肩を落とす二人組。
「きみの友にもなろう、夢の王子にも、一文無しの騎士にも、でも心は純金」
ガラス張りの明るいカフェの店内で、活き活きと四肢を伸ばしながら踊る彼らに、いつもニヤニヤとキャーキャーが止まりません。(‘町から町へ’はリピート&リピート!)

何度も出てくる歌詞の通り、ヤキモキするほど「近くて遠い」恋人たち。
それぞれを想いながら歌う一人一人の姿がカットで繋げられていくクライマックスは、これでもかとじれったくて最高。(白飯3杯いけちゃうね)

オープニングの運搬橋でサラっと完璧な構図キメちゃうところや、憧れの女性を夢見る水兵(ペランさん)が歌いながら一度だけカメラ目線になるところの、あまりの美しさに息の根を止められそうになりながら、あっというまの2時間。

‘双子姉妹の歌’と‘水夫、友達、恋人、夫’の振付が好きでよく踊っているのだけど、今日も体が動き出しそうになりました。



( ..)φ

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に続き、こちらも午前十時の映画祭で鑑賞した思い出の一本。劇場で観るのは実に4年ぶり!楽しかったな~ジョージチャキリス近かったな~!!

今日で午前十時の映画祭も終わりか~・・・なんてしんみりしていると!
公式サイトを開いてビックリ!なんと2021年4月2日から新たに始まるのだとか・・・!
ラインナップはまだ公開されていないようですが、とにかくうれしくてうれしくて。
また名作をたっぷり味わうのが楽しみです!待ってるぞ〜!


※再レビュー
ろ