310ちゃん

ロシュフォールの恋人たちの310ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

カフェを軸として、主となる人物たちがそれぞれの理想の人を探し求めるストーリーである。
ちなみにジョゼット(カフェの店員)が一番可愛いと思う。
そして双子姉妹の歌であるが、聴いていて思ったのは韻を踏んでいるのだろうか?だとしたら凄いと思う。

さて、最初はそれぞれのストーリーが勝手に進んでいき「点」として映画を観ることになるので、個人的にはなかなか進まないなぁ、というのが正直な感想だった。
しかし、個人的な分岐点としてアンディの登場である。このアンディは割と歳を重ねているのだが、非常に爽やかな心を持っているかのような歌と踊りを見せてくれる。可愛げもあり、いくつになっても恋愛をしていいんだなって言ってくれているようでもある。そしてこのアンディの登場から段々と点と点が線になっていくようになる。その時すれ違いが頻繁にに起こるのだが、それがまた良く、いつの間にか食い入るように応援しだしている自分がいた。
そしてラスト20分だろうか、点と点がしっかりと線となっていく。この時の気持ち良さはなかなかのものである。というのも、観客に「後は想像にお任せします。」的な終わり方と見せかけて、しっかり拾っていくのだ。確かに想像にお任せではあるが、絶対にハッピーエンドで終わることが約束されたも同然なので、もう私の心は晴れやかである。
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