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ロシュフォールの恋人たちのKotaのレビュー・感想・評価

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)
4.0
“恋をしたの。それは幸せね。”

ジャック・ドュミ監督は“シェルブールの雨傘”からの二本目。フランスの港町の週末で繰り広げられるカップル達の群像劇ミュージカル。とにかくカラフルでオシャレでハッピーで夢を見ているかのようで、全く古さを感じさせない永遠の20歳みたいな映画。

近年のミュージカルとは違う、歌や踊りのクオリティよりもむしろ”映画的良さ”である衣装、構図、色使い、照明、カメラワークに拘り尽くした全てのシーンに脱帽。メインキャラではなくて、背景の人が踊っていたり、ある時点で色が綺麗に重なったりと観ていて本当に楽しい。“ラ・ラ・ランド”に影響を与えまくってるのが冒頭のシーンから溢れてるし、みんな幸せになったって終わり方の描写を直接しないところ含め全部お洒落。

この頃のカトリーヌ・ドヌーヴは美しさが半端ないし、ジャズのナンバーはどれもカッコ良いし、フランス語はやっぱり詩的で聞いてて綺麗。女性のカラフルな服装に負けないほど水兵のセーラー服が可愛い。これは文句なしの殿堂入り。
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