140字プロレス鶴見辰吾ジラ

Returner リターナーの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

Returner リターナー(2002年製作の映画)
3.5
様々な洋画を下地にしたヒップホップのサンプリングのような邦画コンプレックスの一歩先。当時からしたら邦画の精一杯のCGの粗さに少し興が冷めるもラストのジャンボジェット機の変形シーンの高揚感は中々(ここは予告編の見せ方が良い)。レニー・グラヴィッツが主題歌担当で着飾ったオタクが渋谷を歩くようなむず痒さも含め、当時の邦画としての意識に対して常に心の隅に留めておける力はあっと思う。そして何より鈴木杏。彼女の漫画を含めたファンタジーから飛び出てきたような質感のキャラクター性は思い出深いし、当時「六番目の小夜子」で栗山千明と共演していたことを思い出し、まった心に来るものがあった。