Kuni

暗殺のオペラのKuniのレビュー・感想・評価

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)
3.8
美しい景色や映像という言葉に弱いワタクシ。
監督の前知識はないまま、フィーリングで選んで1人で鑑賞。

1970年のイタリアのTV映画。
北イタリアの架空の町が舞台になっている。

牧歌的な田舎町の風景、サーモンピンクの塗り壁に水色の窓、古びたピンクの壁など、特に色彩が美しかった。

魅力的だったのは、生前の父の愛人ドライファ。
彼女が着る、柄物やシンプルな白一色のワンピース👗ファッションがとても素敵なのです😍

自分の褐色の肌を引き立てる色柄をわかってらっしゃる。

そして、年齢を重ねたマダムのレディな気品と洋服の着こなし、所作。

絵画🖼や季節の花💐を飾る暮らしも惹かれました。

美しい映像なのに、老人ばかりの町だったり、新参者を受け入れない排他的な雰囲気、時が止まったような感覚に違和感を感じる。

サスペンスな展開に、オペラがとても印象的に使われていました。

不気味なラビリンスに迷い込んだような気持ちに。

予想外の展開に、そんなこともあるのね…とびっくり。

不穏な余韻を残すエンディングが怖いです。

でも圧倒的な映像美や、人々の緊迫感は素晴らしかった。
Kuni

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