おじぇに

監獄への招待のおじぇにのレビュー・感想・評価

監獄への招待(1967年製作の映画)
3.5
スキャット歌謡で始まる華麗なオープニング。
長い塀のあるお屋敷の立派な門をくぐって
車が到着したのは刑務所だった。

アンダーカバーものですね。
FBIがバックにいるのにしょうもないピンチに
陥りがちで苦笑。

瓶底メガネでもかっこええ田宮。煙草がとても美味しそうに見える。リアルモデットな野際陽子たんと並ぶと惚れ惚れするわー
スウィンギンロンドンのスパイ映画のよう。
鴨井はんと悪名の役が好きだけど、かっこつけた役もルックスがバチボコに生きるので好き。

と、

まじで歌いだすまで田宮に夢中だったのに…
あの微妙すぎる歌が流れてから潮目が変わってたような…ゆるやかに失われていった田宮のかっこいい成分。

どうでもいいけど、最初渚まゆみが真理アンヌに見えて、ホテルでいだかれていたのにバーに移動したら踊ってるから、どんだけ体力旺盛?とか思ってしまった。

渡辺文雄はすごいなあ、登場したら瞬時に笑いが巻き起こっていたよ…握力強化?にクルミをにぎにぎしているのが凄いうっとおしい。
ナ○スに傾倒しているようなアクションを見せ冷徹さを打ち出していたが、軟禁状態の田宮にいつも巻かれるし、結構言うことを聞いてもらえない不憫キャラ。

話は普通だなーと思ったけど、それなりにハラハラする場面も要所にあるし、必然性とかけ離れたドンパチ合戦(ほんと笑ってしまう)、
渡辺文雄の運命、真理アンヌたんの腑に落ちない行動、其れをうけての主人公の不可解過ぎるラストなど、気がつけば結構楽しんでました。
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