ゴールデン・ゲート・ブリッジから飛び降り自殺を図った人々の友人や遺族と、たったひとりだけ生還した人間が語る体験談に依って構成されたドキュメンタリー映画。自殺を幾度となく考えた身としては身に沁みるところがあり、まあ言ってみればごくフツーでなんのギミックもない、良くも悪くもセンセーショナルではない撮られ方をしているのだけれど、観て良かったと思う。最後の最後、希望をもたらすような終わらせ方と受け取るかそれとも自殺者の前ではどんな言葉も無力だと受け取るかは解釈が分かれるだろう。点数はつけ辛いが、一応基準点に落ち着かせた。この映画は Twitter のフォロワーの方に教えていただいて観たのだけれど、こういう切っ掛けを与えてくれる方が居られるだけ自分は恵まれているのかなという気になった。絶望の淵に立った時にまた観てみたい。
