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河内山宗俊のDのレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
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「丹下左膳余話 百萬両の壺」に続き、監督山中貞雄&脚本三村伸太郎。この時、山中貞雄は27歳。この2年後、再びタッグを組み「人情紙風船」を撮る。

本作は、義賊もの2人が主役となるアンチヒーロー像は、現在にも連なるこの系譜の原点。

また、日本を代表する大女優原節子が当時15歳のデビュー作品で、初々しくもすでに抜群の存在感を示している。

「丹下左膳余話 百萬両の壺」にも通じる人情ドラマ、「人情紙風船」にも似た構造のストーリー展開、そしてクライマックスに漢たちの生き様が刻印され、山中貞雄入魂の傑作。

いかんせん、セリフが聞こえづらいのが玉に瑕。しかし、サイレントとして捉えても天晴れな映画だ。

日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)

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