ふかい

河内山宗俊のふかいのレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
4.2
シネスイッチの上映、さすがに音量が小さすぎないか…?セリフが全く聞き取れずストーリーを追うことを途中で放棄してしまったため、上映後喫茶店に駆け込み爆音イヤホンのプライムビデオで脳内補正。
外は雪が降っていて、弟が手前に座っていて原節子が奥の窓辺に立ち哀愁漂う背中を見せているショットが素晴らしすぎる。
「百万両の壺」ほどは笑いどころは多くなかったものの、切腹の件のブラックユーモア(「50過ぎで終わる人生も悪くない」は辛すぎ!)が冴え渡っていた。
構成は基本的にオタサーの姫的な存在である原節子を中年男性2人が必死で守ろうとするというそれだけなのだが、他人を騙したりする策略がいちいち面白い。
「こっちの儲けになる訳じゃあるまいし」という台詞が反復されることで、物語にグルーブ感が足される。
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