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河内山宗俊の1234のレビュー・感想・評価

河内山宗俊(1936年製作の映画)
4.0
「早く!早く!早く逃げろ!」

「逃げろ」と言われたら素直に直ぐさま逃げるのが一番いい。ダチョウ倶楽部みたいな「俺が!俺が!」には笑ってしまった(ここは笑うところなのだろうか?よく分からない)。山中貞雄作品(3作品)の中で一番チャンバラしてる作品じゃないでしょうか。チャンバラ合戦大好き!繰り返し観たい。

『百万両の壺』の男の子、『河内山宗俊』のチンピラ、『人情紙風船』の求職中の男…これらは連続した話になっており一人の男が通過儀礼を通して成長する話になっているとか、山中自身を投影(変わりたい願望)しているとか、そういう見方もあるらしい。時代劇なんだけど現代に通じる普遍的なものがある映画です。
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