KozyBlaugrana

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトのKozyBlaugranaのレビュー・感想・評価

4.0
最近映画館に行けない(新作が少なくあまり観たいのがないので行かない)ので、ようやく観ましたシリーズばかりですが今回もそれです。

よくストーンズ派かビートルズ派かなんて論争ありますが、まあ永遠のテーマでもあり、不毛な論争ではあるにせよ音楽ファンはこの論争結構熱い。

自分は断然ビートルズ派であり、洋楽聴き始めてもうすぐ40年近く経つけど、正直ストーンズの良さってのがイマイチ分からなかった。

ストーンズのコアなファン層は自分より5〜15歳くらい上の層であり、同世代のストーンズファンの友人ににお勧めのアルバムとか聴いても、「アルバムかぁ…」とやはりそこまで語れる友人は当時いなかった。

確かにシングルでは良いなって思う曲はあったけど、正直アルバムは今までどれを聴いても1、2曲は良い曲あるけどアルバム全体通して聴くのはキツいなと思っていた。

しかし最近何年かに一度来る、マイ温故知新ブームにより、70年代にリリースした名盤と呼ばれる3枚を繰り返し聴くようになった。するとどうだろう?この歳になってようやくなんとなく良さが分かって気がした。

音楽好きなので前置きが長くなったが、そんな温故知新ブームに乗って観た今作。マーティン・スコセッシ監督は好きな監督の1人なのできっと良いものに違いないと思い観たけど期待を裏切らない出来でした!

スコセッシと言えばニューヨーク。本作は06年のニューヨークのビーコン・シアターでのチャリティーライヴのシーンを中心としたドキュメントだけど、ライヴ映像としても見応え十分!ストーンズはライヴバンドだと言われるが良く分かる。メインストリートのならず者が名盤と言われる理由が長く理解出来なかったけど、ライヴで聴くとなんて格好良いんだと思う。

この頃既にメンバーみんなお爺ちゃんだけど、格好いい!ストーンズは1回も生でライヴ観たこと無いんだけど、過去何度か行けるチャンスあったのに行かなかった自分を悔やんでしまう。

ジャック・ホワイトやクリスティーナ・アギレラ等ゲストも豪華。スコセッシ本人もちょいちょい登場する。また途中で入るメンバー若い頃のインタビューとかもいいね。若い頃のミックとキース、本当に格好良いなって思う。オアシスのギャラガー兄弟はビジュアル的なところ、当時のキースの影響結構あったんじゃないかなって思う。

ライヴが終わり、カメラが引いてビーコン・シアターから飛び出してニューヨークの夜景が映り、バックにShine A Lightが流れてくるところ、鳥肌立つ。途中フェードアウトしちゃうけど、出来ればもう少しこの曲流して欲しかった。

本作を観て、ストーンズ全盛期の70年代中盤から80年代初頭のライヴBlu-rayが出てるのでやはり買って観てみようと改めて思った。
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