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どうぶつ宝島のmitakosamaのレビュー・感想・評価

どうぶつ宝島(1971年製作の映画)
4.4
通称ど宝。これも圧倒的な完成度の高さよ。
設定に頭角を表し出した宮崎駿。やっぱりパヤオはなんやかんや言って天才だよな。センスがずば抜けてるよ。

この作品ですでに宮崎アニメを形成するものが既に完成されている。
オープニングの小さなキャラクターが行列するのはトトロのエンディング。
ラピュタや紅の豚に通ずる海賊。
海の表現はポニョ。
キャラクターのアクションはコナンやカリ城。
芯の強い女性キャラのキャシーはまさに宮崎ヒロインの原点。
豚の海賊シルバーは、一定の美学を入れる宮崎悪役の原点。

原作はスティーブンソンの宝島。主役のジムとヒロインキャシー以外はみんな動物。ホント冒険活劇マンガ映画の傑作ですわ。
単純に面白い。脚本もしっかりしてるし、アニメーションもいい感じに動いてて心地良い。キャラ・背景・各小物までデザイン全てが魅力的。

たまたま海賊フリント船長の宝の地図を手に入れたジムだが、海賊のシルバーに狙われる。捕われた先でフリントの孫キャシーと出会う。
一行は宝島へ。

歌も凄い可愛いのだが、歌詞にある“パイオニア号”をずっと“パエリア号”だと勘違いしていたよ。

普通に見ても充分面白いのだが、いま見るとしたら「このシーンは後の○○」に通じるな」と楽しむことが出来る筈。
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