Sankawa7

39 刑法第三十九条のSankawa7のレビュー・感想・評価

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)
3.6
セルDVDにて

主演鈴木京香。過去の鈴木京香作品の中で1番良かった。

以前は精神薄弱とか、多重人格とか、責任能力で片付けられていた刑法39条、最近は漸く解離性同一性障害も知られるようになったが22年前にここまで深い作品があったのは驚き

堤真一が殺人罪の裁判で39条による責任能力を争点とする裁判の被告となりその鑑定を行うカウンセラー役が鈴木京香

メガネ姿や、か細い話し方などイメージにピッタリだ。
特に被告人の詐病を看破するための様々な手法は観ていて大変参考になった。

単なる39条を巡る法廷ものかと思いきや、少年法と責任能力、家族をその被害で失ったもの達のその後の人生に掛けられる軛など想像以上に深いテーマだった。

國村隼、江守徹、樹木希林、異様に若い‼️
笹野高史、ほぼ変わらない😅‼️

どんでん返し的展開にも満足ながら、森田芳光の映像表現にはやや困惑も😅
さすがに裸の裁判官はやめて欲しかったかな。
逆に犯罪被害のシーンは韓流映画並にエグくて驚いた。

この病気に関心があると非常に参考になる作品だ。
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