えりみ

39 刑法第三十九条のえりみのレビュー・感想・評価

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)
4.0
WOWOWで。
よくみたらジャケ写はロールシャッハで目を隠された鈴木京香の顔なのね。
顔以上に鼻にかかった色っぽい声が堪らない女優さん♪
その上、今作では眼鏡をかけた大学教授の助手というインテリ系女子を好演。
メガネをかけると特徴的な鼻に目がいかないので良いよ、イイ(眼鏡女子が好きなだけ)!
複雑な家庭環境で何やら影のある役どころで、ブラウスをビリッっとされる( ゚Д゚)サービスショットも。
映像の色味と法則性のないバラバラのカット割り、音響も終始不安を誘う。
オープニングのブツ切りカットの現場検証シーンが格好良かった。
題名通りのテーマ。
「心身喪失者の行為はこれを罰しない。心身耗弱者の行為はその刑を減刑する」という法律はアリなのか?

今でも猟奇殺人が起きる度に行われる精神鑑定。
あれの是非についての話でもある。
鑑定は究極のところ鑑定人の主観でしかないのに、そんなもんで罪を免れさせていいのか!てことね。
精神科医のセンセイがみたら憤慨するやろけど。

基地外を演じるのが若さの残る堤真一。
法律に復讐するために恋人も戸籍も犠牲にする原動力、
やはり幼少期のトラウマって想像以上に大きな影響を及ぼすものなのね。
ヤバそうな吉田日出子とデキるのかヘボなのか鈴木京香に惚れてんのか興味ないのか全然わからん杉浦直樹も出色。
刑事役の岸部一徳といい、
よう考えたら普通の人全然おれへん映画やわコレ。

ロケ地では確認出来なかったが海沿いの新潟って設定もあった。
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