リタ

39 刑法第三十九条のリタのレビュー・感想・評価

39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)
3.4
死体がリアルで思わず目を背ける出来。

映像はさすが森田芳光。
この人がよく使ってた
役者肩越しに仰ぐ空の構図が
閉塞感あって好き。。

刑法39条について是とも非とも言わず
見た人を揺れさせ考えさせる立場をとった
サイコホラームービーなのかと思って見たら

後半は伏線回収中心のミステリーで
最後には刑法39条への持論を
ハッキリ台詞にしたためてた。あれれ。

よく出来た脚本だったけどなんか興醒め。
しかしあの埋められた子の顛末は。


キャスト豪華。

ダサい鈴木京香が新鮮。
美人女優のオタク化にケイゾクを思い出す。

本筋にほぼ関わらないのに重要に思わされた
岸部一徳の凄み。

対になってる江守徹と樹木希林も喜劇的で良い。


堤真一ってコメディの印象が強かったので
容疑者Xの犯人役が珍しく思ってたけど

以前にもこんな役をしてたことを知らなかった
堤真一の空虚な目と優しげな話し方に
すっかり魅了された。

登場シーンは
む、松坂桃李…と呟くくらいの見た目。
そりゃ彼女も人生捧げますわ、なんて。


ガタガタガタ → 登場 は
西洋の悪魔映画の影響でしょうか。
なんか好きじゃない。
リタ

リタ