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ヨシワラのnagashingのレビュー・感想・評価

ヨシワラ(1936年製作の映画)
2.5
日本の芸妓(っつーかゲイシャ)とロシア人将校の情事が全編フランス語で展開されるキテレツさにめまいが。三味線を当然のようにコード弾きしはじめるのにもクラクラしたし、すきあらば意味なくフレーム内に入り込む仏像(「ゲイシャの守り神」!)もうっとおしい。障子の格子部分のフィーチャーや、屋内で靴を脱がなければならないことの強調は逆にニヤリ。クローズアップのカットバックもよい。抜群にオフュルス向きであるはずの遊女屋のセットを前にして禁欲的なカメラワークには拍子抜けした。ところで、これってもしかして日露戦争戦勝秘話(のつもり)なの?
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