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セーラー服と機関銃のuemikiのネタバレレビュー・内容・結末

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

「女の子だから鬼の顔になっちゃうのyou達には分かんないんだろうなぁ」
だから私もバイクのせて欲しい🏍

とも思ったけど、運転してあげたいとも思ったし、この映画楽しめた自分の中にオヤジが居るって思った笑

ほんと予想外すぎた。少年の様なオジン臭が濃くて、それしかなくて、行ききってて、びっくり、もう好き放題やっててそれが面白かった🏍
よく薬師丸ひろ子受けてくれたな。

何も内容知らずに見たけどやっぱり何も知らないで見るのが1番!
薬師丸ひろ子を兎に角、美しく撮影するのが撮影監督のテーマだったとだけ聞いてた。こんな癖のある作品だと思ってなかったから面白かったし、撮影のテーマ、そのテーマ必須だった。。

自分の中のオヤジ追い出したら、ほんと面白くなかっただろうな。
今回もフィルムセンターの再タイミング版としてフィルム上映を楽しむってのもあって更に楽しめたけど。それでも男性陣の様には楽しめてないんだろうな。
当時はどういう人達が見てどう思ってたんだろう。

ここでキスしなかったら作風極まらないぞ!ってとこでキスして極まった。
ラストシーンは極まりすぎた。⭕️
終わりが青春の1ページでした、チャンチャンって軽くて笑っちゃうし、台詞もオヤジ臭くて笑っちゃう笑

清純で、望んで危険な所に行きたがって、失った物もあるけど成長しました。
みたいな流れよくあるけど、泉は全く望んで無かった良い子なのに、最期あんな台詞をはいちゃって、、、幸せになって欲しい、、。。何でこんなに泉は強いんだろうって思うと、初キスの威力、そして若さかぁ。若いって強いんだなって感じて、歳を感じた。
お酒に?ドラックローションに?酔ってて、ハイハイしてる泉が可愛かった。

地名、代々木とか新宿とか出てくると一気に物語に味がつく。あのお墓は西新宿のかな?保険のビル、腐らぬ美デザイン。
めだか組の基地の建物の構造も良い味してた、階段の形が特に。

撮影も自由だった。
ドアの覗き穴は泉目線かと思いきや、驚きの何でもない。
佐久間との雨の中のツーショット後の、夜のネオン街を歩く泉のカットが綺麗だった。
時々、洞窟の中で話してるみたいに反響する音は演出???
それと、劇中映画の映し方、使い方凄く良かった!!
スクリーンの中から出てくる泉。
映画曲もまた独特にマッチして。

世代が違うから面白かったってとこもあるな。
映画っていいな、笑
渡瀬恒彦かっこよかったー
柄本明も若くて味あってかっこよかった!

相米慎二監督初めてだった。
「あ、春」「魚影の群れ」とか気になるってて見てなかったの、見たくなった。
映画館じゃないと見てるのキツそうかも笑
はぁ、久しぶりに自由すぎる映画見れて良かった。

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タイミングマンの色への想いを聞いてから見れて良かった。
やっぱり、映画は現場が命だと思った。
特に長回し、フィルムタイミングはカット途中じゃ色を変えられないから、現場が更に命。どこも明暗しっかりしててどっしりしてたな。フィルムで映画館で見れて、100%の味で楽しめた。
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