jonajona

地球の静止する日のjonajonaのレビュー・感想・評価

地球の静止する日(1951年製作の映画)
4.5

やっと見れた!
地球が静止する日、じゃなくて
地球の静止する日!笑
キアヌリーブスでリメイクされたSF作品のオリジナル版です…古いっ

ある日宇宙からやってきた宇宙船がアメリカの記念碑前の広場に止まる。
世界各国がニュースで報道し注目を集める中降り立った、クラトゥと名乗る地球人と同じ背格好の宇宙人と、身長2〜3mの巨人ロボ・ゴートの目的とは?

リメイク版がすごい退屈した記憶が鮮明で(内容は忘れた)古典のリメイクでそんなつまらなくなるもんかね?とずっと興味があった本作。
こっちの方が断然面白い。
冒頭の飛来シーンとかのワクワク感はやっぱり現代の方が技術的にも上手ですが、
宇宙人の目的がリメイク版より頷けるものになってる。時代背景を考えるとなおさら。

宇宙人クラトゥがカーペンターと名乗り宿屋に泊まり、そこの家の子供やその母親と交流していく様が楽しかったです。

子供と宇宙人って組み合わせ個人的に好きなんですが、クラトゥが粛々とこなす目的のための道先案内人として子供を選んじゃってるあたりなんかよかった。

楽しいポイント他にもあって、
まずコレ最近流行りの『俺ツエー系』の演出が冴えてる!それだけで結構満足笑

科学者の家を訪れて、留守の間に未完の数式を一発で解いて黒板にチェックを入れたり。それで『連絡をくれ』って…カッコよくね?名刺代わりに解いたったぞみたいな。

ゴートの破壊力もなんかいい。
暴れないけどこいつ本気出せば地球なんてイチコロっすから笑🙄みたいなね。
(こんな小物感ある言い回しはしてない)

あと、これが一番でかいんだけど
51年に作られた映画っていう見方をどうしてもしちゃうし、
『そんな昔にこんなもん作れたんだ、スゲ〜』っちゅう馬鹿みたいな感動が随所にありました笑

宇宙船のドアが現れるシーンでは
スーッと切れ目が開いて何もない空間から出現するように見えるし…
子供との会話で『知ってるかい?
レールが要らない列車もあるんだ』
とか言ってるのも、この頃からリニアカーとかの理論って会ったのかな!と…
あと蘇生技術も生き返らせるっていう単純なものじゃなくて『命の時間を引き伸ばしてるに過ぎない』ってクラトゥが言ってるし、
これって今でいうIPS細胞を応用した技術なのかなー?そんなこと考えてる人が当時もいたのかなー?と。

結論『昔の人も一生懸命当時のリアルなSFを想像したんだろうなーっていう爪痕がいい!』という感想でした!
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