シネラー

ターミネーター2のシネラーのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
4.5
前作に続いて、
本作も午前10時の映画祭にて再鑑賞。
何度もTV放映やビデオで観ているが、
素晴らしい人間ドラマに
やはり感動させられる作品だ。

未来の人類の希望となる
少年ジョン・コナーを抹殺また守る為
に現代に現れた、
2体のターミネーターによる
激しい戦いを描いた続編だが、
ジョン・コナーとシュワルツェネッガー
演じるターミネーターの疑似親子関係
がとても魅力的だと思った。
ジョンを身を挺して守る一方で、
人の心情について学んでいく
ターミネーターは、
子どもでも大人でもあると感じられた。
そんな関係だからこそ、
本作の結末では改めて涙が溢れた。
全体的にその人間ドラマの側面が強く、
前作や後のシリーズにはない
確固たるドラマが描かれているからこそ、
ここまでの高い評価を得ていると思った。
前作で狙われたサラ・コナー
(リンダ・ハミルトン)は、
勇ましい女戦士に変貌しつつも、
自分が弱った時には母親としての側面
が垣間見えて、単純に屈強な訳ではない
人間を見事に描いていると感じられた。
又、前作から大幅な製作費が
費やされた事もあり、
アクションの派手さや
敵ターミネーターであるT-1000のCGを
はじめとする技術は見事な進化だと思った。
昔、本作のショットガンのリロードを
玩具で真似して、
友人とふざけた思い出が過った。

強いて不満点を言えば、
劇中での追走場面の一つ一つが、
長尺に感じられるところではあった。
自分がT2よりもT1が好きなのは、
そういう点でもあると思った。

公開から30年を迎えた作品だが、
全く色褪せない名作だと思う。
「自分が何故、本作を観て泣くが分かった。
俺にはレビューするしかできないが…」
と言わんばかりの、
念願の映画館で鑑賞して良かった
と思う体験だった。
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