前作に続いて、
本作も午前10時の映画祭にて再鑑賞。
何度もTV放映やビデオで観ているが、
素晴らしい人間ドラマに
やはり感動させられる作品だ。
未来の人類の希望となる
少年ジョン・コナーを抹殺また守る為
に現代に現れた、
2体のターミネーターによる
激しい戦いを描いた続編だが、
ジョン・コナーとシュワルツェネッガー
演じるターミネーターの疑似親子関係
がとても魅力的だと思った。
ジョンを身を挺して守る一方で、
人の心情について学んでいく
ターミネーターは、
子どもでも大人でもあると感じられた。
そんな関係だからこそ、
本作の結末では改めて涙が溢れた。
全体的にその人間ドラマの側面が強く、
前作や後のシリーズにはない
確固たるドラマが描かれているからこそ、
ここまでの高い評価を得ていると思った。
前作で狙われたサラ・コナー
(リンダ・ハミルトン)は、
勇ましい女戦士に変貌しつつも、
自分が弱った時には母親としての側面
が垣間見えて、単純に屈強な訳ではない
人間を見事に描いていると感じられた。
又、前作から大幅な製作費が
費やされた事もあり、
アクションの派手さや
敵ターミネーターであるT-1000のCGを
はじめとする技術は見事な進化だと思った。
昔、本作のショットガンのリロードを
玩具で真似して、
友人とふざけた思い出が過った。
強いて不満点を言えば、
劇中での追走場面の一つ一つが、
長尺に感じられるところではあった。
自分がT2よりもT1が好きなのは、
そういう点でもあると思った。
公開から30年を迎えた作品だが、
全く色褪せない名作だと思う。
「自分が何故、本作を観て泣くが分かった。
俺にはレビューするしかできないが…」
と言わんばかりの、
念願の映画館で鑑賞して良かった
と思う体験だった。