滝和也

ターミネーター2の滝和也のレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
4.2
だだんだんだだん!
だだんだんだだん!

1800マーク記念!

再び迫りくるスカイネット
の魔の手!10才のジョンを
屠るため、未来から
送り込まれる
新型ターミネーターT1000

逃げるジョンを助けたのは
T800!俺たちの
シュワルツェネッガー!

「ターミネーター2」

ターミネーターシリーズ最高傑作にしてシリーズ化を決定づけた名作SFアクション!タイムリープものの傑作であり、アクション俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー最大の当たり役です。

ストーリーは前段で書いた通り。引き続き監督はジェームズ・キャメロン。シュワルツェネッガーの前作からの圧倒的な人気を背景に、彼を歴史のキーとなるジョンの守護者として配置。子供のジョンに対する父性を持たせながら、友情を育むと言う圧倒的な善玉へと転換。そこに母は強しを地で行くサラ・コナーが強力な兵士と化して、ファミリーの強さを見せるという展開。ホラーアクションに近くカルト的な人気を博した処作を遥かに超えるメジャーアクションムービーに進化させました。

2作目を作る事に関しては圧倒的な旨さを持つキャメロン監督。エイリアンで既に証明済みでしたが、こちらも巧みでした。前作で描かれた、そう簡単には死なない(壊れない?)ターミネーターのタフさを今回も的確かつケレン味たっぷりに描いてきます。そんな奴が味方にいて任しておけ!と言うわけですから安心と思いきや…新型ターミネーターのアイデアたるや…それは無理となる液体金属型で射撃、打撃と効かない厄介さ。更にアクションにケレン味を増す展開になるんですね。

序盤のジョンの逃亡劇からのバイクアクション。乾いた舗装された川の追走シーンは迫力抜群。シュワちゃんのバイク姿、アクション部分は吹き替えなれどその絵面のカッコ良さは半端ない名シーン。片手でショットガンを一回転させて、装填して撃つシーンも見事です。

また中盤は前作並みのシュワちゃん演じるターミネーターの強さを見せる研究所でのガンアクション。機関砲を小脇に抱えた姿は正に千両役者。

そしてラストの製鉄所内のアクション。これは前作ラストの工場へのオマージュでもありますが、液体金属の敵に対してありがちな展開から更にもう1回アクションに持ち込むターミネーターらしい展開が素晴らしくて、ここからあの名シーンへと繋がるわけですよね。

賢い少年ジョンと旧式ターミネーターであるT800が段々お互いが必要な存在になっていき、友情を深めていく展開が、ラストシーンを更に名シーンに変えていますよね。

ロバート・パトリック演じるT1000。新型ならではの新機能で彼らを追い詰める訳ですが、彼の無表情がまた良くて。全体的に俯きながら上目遣いで見るやり方で不気味さを高めてますよね。初期CG、合成をうまく使い、今見ても楽しいキャラになってます。ヤラれっぷりが良いんですよ、銀色の穴ができる感じで。またあの指でチッチッとやるシーン最高です。

母となり、強くなったサラ・コナーもリンダ・ハミルトンのベストアクト。片手でショットガンのトリガーを引くアクションは母は強しを見せています。

総じてどのシーンもケレン味があって、エンタメとして見事なんですよね。カースタント、銃撃戦、ステゴロとアクションシーンが見せ場ですが、その間を繋ぐ、三人の緊張感ある会話だったり、家族を想わせるシーンも巧く繋がっています。ここが完璧主義のジェームズ・キャメロンのアクション大作監督、エンターティナーとしての真骨頂なのかも知れませんね(^^)

今回、1000と800足して1800と言う事でこちらをチョイス。ターミネーターシリーズの新作を見たくなり、おさらいを兼ねて見てます。暫くチョクチョク、ターミネーター出てきますのでお付き合い下さい(^^)
滝和也

滝和也