しゅん

ターミネーター2のしゅんのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
4.0
ご存じの通り“昨日の敵が今日の友”となる続編である。しかし過去の惨劇を知るサラはターミネーターに猜疑心を抱くのである。

現代でもそうだ。過去に絶大な力を目の当たりにしたものはその有能性を知りつつ、知っているからこそ恐れるのである。暴走を。過去のしがらみは思考を停止させる。

しかし人類は偉大な力をたびたび我が物として来た。火、水、木、土、金。原石を加工し道具とするのだ。過去を学び(真似)物事の転用ができるのは人間の強みである。

本作で描かれるターミネーターは殺人マシーンの機能の、その裏側にもカメラが向けられている。人を殺すための技術、その元となる知識を人命の救助に用いるのである。

未来の指導者はスカイネットにもその有能性を見抜く可能性が高い。未来を変えるのは次世代か。
しゅん

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