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ターミネーター2のRIOのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
4.2
「地獄で会おうぜ、ベイビー」

“ヒットメーカー”ジェームズ・キャメロンの傑作SFスリラーアクション第2作目。

一作目の、不気味でスリルな恐怖感と現実味溢れる近未来SFの世界観をそのまま引き継ぎ、ハートフルなヒューマンドラマ要素を素晴らしく描いた、
まさに、続編のお手本のような完成度の高さだと感じます。

役者の演技はもちろん、キャラクターそれぞれの描き方は天下一品。

それまでまったく描かれることのなかったT-800のキャラクター性を深々と掘り下げることで、人間と機械との境界線を越えた、魅力的かつ興味深いキャラクターを作り出してます。

人間味あるシュワちゃんの演技に何度笑みをこぼしたことか。

時にクールに。時にユーモラスに。

そんな彼の悲しき末路には、号泣必至。

そして、元殺人マシーンのゴツマッチョT-800をも凌駕するT-1000も非常に魅力的。

“何者なのかわからない怖さ”が醸し出す、T-800とは違った、異質な恐怖感が、より緊張感を引き立ててます。

じわじわと追い詰めていき、何度倒されても復活するその様は恐怖でしかない。

前作で微妙だったリンダ・ハミルトンも、今作は圧巻の演技だし、エドワード・フォーロングの若い頃って本当に美少年だったんだなって改めて感じた。

銃を巧みに使ったアクションは爽快だし、T-1000との肉弾戦は本当に痛快。

ストーリー、展開、アクション、演技、キャラクター、映像、音楽、すべての要素が一級品と言えるほどに洗練されているほぼ文句なしの作品。

多分いないと思うけど、まだ観たことない人には死ぬまでに絶対に観てほしい。
そう胸を張って言える傑作です。
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