みーちゃん

ターミネーター2のみーちゃんのレビュー・感想・評価

ターミネーター2(1991年製作の映画)
5.0
観た回数が最も多い作品かもしれない。好き嫌い良い悪いと言うより、繰り返し読む童話の域。

娘が小学生の頃、お子様映画を卒業して少し刺激的且つ安全な作品をと思い一緒に観てから、何度つき合わされたか分からない。時間的に、毎回全部は観れないと諭すと、ハーレーでジョンを助けるシーンと、溶鉱炉の中に自ら沈んでいくシーンだけでもいいから観たい。と言うのだから!スカイネットなんて理解できるはずもなく、子供の感性にここまで訴えるとは感慨深い。

久々に観て、その要素が全て絶妙なバランスで成り立っているのを改めて実感した。

思春期の多感で美しいジョン。社会生活は上手くないけれど自分に無償の愛と正義を注いでくれる母。親友であり絶対的安心感のシュワ。
この父性的かもしれない拠り所が、旧型のターミネーターであるところが泣けてくる。やり過ぎ手前のギリギリの匙加減で泣けてくる。切なくて深い。童話と同じ普遍性を持つ所以だと思う。