チーズマン

ジム・キャリーはMr.ダマーのチーズマンのレビュー・感想・評価

ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年製作の映画)
4.2
超個性的な2人組のロードムービー的コメディ映画。
お下劣という言葉がしっくりきますが観終えると気持ちいい余韻がストレートに伝わってもきます。

正直自分でも一体何に笑ってるのかたまに分かんなくなるぐらいジム・キャリーが弾けてました。
しかし驚いたのはジェフ・ダニエルズが想像以上のコメディ役者っぷりで、冒頭の方こそ若干心配したもののすぐにツボにハマっていきジム・キャリーの相棒として全く見劣りしなかったですね。
ジム・キャリーの前髪パッツンも相当キテますがそれとは対極のジェフ・ダニエルズの無造作が行くとこまで行った感じの前髪の方が気になってたまらなかったなあ。
整えたくなる。


ファレリー兄弟の商業映画デビュー作だったんですね。
ちなみに、この作品の製作会議で監督の1人ピーター・ファレリーが手に持っていたのが“映画の作り方”というタイトルの本だったのでプロデューサーが彼に飛びついて心配したというほどらしい。

だからなのか、なるほどギャグだらけでプロットなんてほとんど無いようなめちゃくちゃやってますね、しかし“純粋だからこそ”のマジックを純粋に信じているのが観てると伝わってくるあたりは後の作品群にも共通するコアの部分がありましたね。
あと動物や、普通は善き人として描かれがち(我々の幻想の押し付け)なタイプの人がまあ普通にたいして善い人ではなかったり。

とにかくそういう初々しい勢いと強引さが詰まったようなところがすごい好きです。
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