映画好き大学生の独り言

無法松の一生の映画好き大学生の独り言のネタバレレビュー・内容・結末

無法松の一生(1943年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭12
〈4Kデジタル修復版〉
+解説付き短編上映あり

『バビロン』のブラピのように、阪東妻三郎はサイレント映画時代はスターだったが、トーキーになると落ちてしまった俳優の1人。

戦意高揚映画が大量に作られた戦争時代。フィルムの材料のニトロセルロースは爆弾の材料でもあったため、なかなか厳しかった。明日は兵隊へ駆り出されるかもしれないという思いと隣り合わせの映画製作。日本軍による検閲で1/10もカットされ、終戦後はGHQによりさらに8分もカットされた。ヒロインを務めた園井恵子は原爆で亡くなった。このように戦争の悲劇に見舞われた映画を、三船敏郎主演、同じ脚本でカラー、シネマスコープサイズで撮り直したバージョンもある。