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皆殺しの天使のKKMXのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
2.0
早稲田松竹のブニュブニュ特集で変態作家と名高いブニュブニュのブニュブニュ映画を観てきましたよ、ブニュブニュ。

あんまし面白くなかったですねブニュブニュ。デヴィッド・リンチみたいに骨の髄まで狂っているのかな〜なんて期待していたため、ハードルが高くなっていたのも一因かもしれません。

本作は屋敷に集まったブルジョワたちが、なんの事故も異変もないのに外に出られなくなるという、不条理ドラマでした。夢っぽくもあるので設定はモロに私好みなのですが、ぜんぜんダメでした。

理由ははっきりしていて、登場人物がゴチャゴチャ多くて誰が誰だかわからなかったからです。最後まで冷静なドクターくらいしか弁別できなかった(ドクターは学生時代の恩師タッキー先生にちと似ていたので把握できた)。
最後に存在感を発揮する女性は「あんな人いたっけ?」と思っていましたが、劇場に貼ってあった解説を読むと、序盤から出ていた若い女性とのこと!わかんねー!
はじめのころにいた屋敷の女主人とか、途中で紙食べてた執事とか、最後いた?途中でコッソリ屋敷から脱出してたんじゃねーの?

登場人物の心情の変化に関心があるため、この手の造りのガーエーは面白く思えないんですよね。登場人物が6〜7人ならばちゃんとキャラを把握して、物語にコミットできたかも。
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