カタパル

皆殺しの天使のカタパルのレビュー・感想・評価

皆殺しの天使(1962年製作の映画)
4.2
ジョエル・ポトライカス監督作品"Relaxer"の元ネタということで改めて再見。前回みたときはDVDだったのですが、今回はBDで観ました。DVDではカットされていた繰り返しの場面がBDでは復活しています。そのため、この映画でよく使われる反復によってモチーフとしての音楽が更に際立っています。観るのであればBD版がオススメです。

音楽と反復のモチーフはこの映画では非常に重要です。楽譜とリピート。どうしたら抜け出ることができるのか。

カテゴリー的には不条理劇であり、密室劇です。ただし、外側も描かれているため、密室度は若干低めです。

最初に観たときは正直あまりピンときませんでした。もちろん、不条理劇としては面白かったです。不条理に身を任せた方が楽しめるんだろうなと。そして、今回は"Relaxer"の後に観たので、二人の監督の描こうとしているものの共通点と相違点が分かって面白かったです。見えない力によって空間に閉じ込められる人たち(皆殺しの天使)と、兄によって自己に閉じ込められる人(Relaxer)。