皆殺しの天使の作品情報・感想・評価

「皆殺しの天使」に投稿された感想・評価

図書館で観た
Polaroid

Polaroidの感想・評価

3.5
なんで部屋から出られないのかさっぱりわからない。でも、この空間ダメダメだなと思ってるのに何となくそこに留まってしまうことって結構ある。微妙な面子の飲み会とか、嫌な空気になってきた職場とか。そういう、人々の上っ面の社会性で辛うじて支えられてる空間を本当に閉じちゃったらどうなるかというのをやってみたかったんだろう。で、当然悲惨なことになったというお話。
kazuuu

kazuuuの感想・評価

3.4
皆さんは、悪夢を見たことがありますでしょうか・・。寝る前にホラー映画を観て、うなされたこと数知れない私ですが、先日は、サッカーの試合中、自分の目の前のボールを蹴ることができない、という夢を見ました。蹴りたいのに、蹴れない。原因はわかりません。「何してるんだ!」と夢の中で仲間から怒られ続け、その日は最悪の目覚めでした。
そんな、したくてもできない、というむずむず感を味うことができる映画が、この「皆殺しの天使」です。ある屋敷で行われた夜会に参加した20人の登場人物たちは、なぜか部屋から出られなくなってしまいます。ドアがふさがれているなどの、物理的な障害はありません。しかし、なぜか誰も出られない。そんな状況での人々の行動を描いた作品です。

今作は「シュルレアリスム」という、日本語で「超現実主義」と訳される芸術運動に影響を受けているようです。現実ではありえないようなことを描いているとのこと。美術の世界では、サルバドール・ダリの作品が含まれます。ダリの絵を眺めるように、現実世界ではありえない不思議な世界に浸りながら、この作品を楽しみましょう。
しおり

しおりの感想・評価

3.9
最後は蛇足かな〜と感じたけど面白いは面白かった。
4

4の感想・評価

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部屋というミクロコスモス。
閉じ込められた部屋は、その中で小さな世界を形成していく。
歴史の円環という壮大なテーマも感じられる。この部屋の物語が地球規模で展開しても同じ道を歩むのかもしれない。誰かが歴史から学ぶことで同じ道を抜け出し、新たな道を歩み始める。
映画館も同じ小さな世界だと考えると、映画館という拘束から抜け出せたことに安心する。
千足

千足の感想・評価

2.6
シュールレアリズムの作品。要は理解させる気が無い。
長回しの撮影は好みだし、部屋から出る気が無くなるという状態から抜け出す方法もお洒落だけれど、娯楽映画というよりは芸術作品。
芸術もご落胆だけれど
密室の閉塞感。疲れる
「わからないけど面白い!」…これは、そんな映画だった。ルイス・ブニュエル監督作品。
リマスターDVDで観たが、DVDパッケージには「一層不条理に没入していく後期ブニュエル作品のさきがけともなった、メキシコ時代最大の問題作!真に謎めいて力強い、シュルレアリスム不条理劇の極点」と記載されており、「なんでこうなるの?」と考えながらみると、頭の中が???だらけになる感覚…。でも、何故か魅力的な映像に惹かれてしまう不思議な映画だった。

オペラ観劇後に晩餐会が催された邸宅。20人のブルジョア達が宴を楽しんでいる。
夜が更け、やがて朝になっても誰も帰ろうとしない。次の夜が来ても、誰もが帰らない。
みんな、帰る方法を忘れたか、その気力も無くなったかのように客間に留まる。
召使たちは去り、食材も水も底をつく。
何日間にもわたる幽閉状態が続き、人々の道徳や倫理観が崩壊していく…。

この映画、序盤から不思議なシーンがあり、「豪邸の主が20人ほどの客に『皆様、2階へどうぞ…』という場面」は、みんなが2階へ行った後で、何故かリピートされる。

また、邸宅の中を小熊が歩き回り、羊もいる…(笑)
更に「手首が動き回るシーン」なども。。。

もう、こうなってくると「理解しようとするのをあきらめ」、眼に映るシーンを楽しむほかない感覚になってくる。

ルイス・ブニュエル監督による不思議な映画だった。
にけ

にけの感想・評価

3.3
シュールな演劇のような映画。少し、映像的には飛躍は少ない。
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