カス

ジェイコブス・ラダーのカスのレビュー・感想・評価

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)
5.0
ベトナム帰還兵ものでダントツ面白いと思う。どこからが本当のことでどこまでが幻想なのか?わからなくなる。ということは結構どうでもよくてこの映画自体が持ってるメタ構造と最後に言葉で出てくるアメリカ批判がまったく関係なくもはやこの映画をベトナム帰還兵でやる必要もまったくないところが面白い。なだらかに進む日常や昔の恋人との何気ない会話の途中からなにか雰囲気がおかしくなり夢なのかもしれない。これは結構あることだと思う。僕も今日、昔の恋人やら友達やらひっちゃかめっちゃかな夢を見てすごく疲れた。夢とは体力を持っていかれる。この映画もみるとかなり疲れる。
 途中で出てくるティム・ロビンスが巨根っていうのは実際に巨根らしい。その話さえこのメタ構造に組み込まれている気もする。未来世紀ブラジルで描かれた未来世紀は今世紀ベトナムのジャングルの中で超人剤を打ち込まれぶっ飛んでた人間の脳みその中にあったのかもしれない。
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