1974年のアメリカのサスペンス作品。中国とは何の関係もありません。
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舞台は1937年のカリフォルニア、ロサンゼルス近郊。ジャック・ニコルソン演じる私立探偵ギテスに、ある婦人が夫の不倫調査を依頼に来るところから話は始まる。調査対象は水道局の施設部長モウレー氏、ダム建設の権限を持つ男。いつも通りの調査で不倫現場の証拠写真を撮り、資料が出来たと思ったら、突然調査した内容が新聞に載りスキャンダルに発展。モウレー婦人と名のる別の女性が探偵事務所に現れた。
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自分は誰かに嵌められたと感じたギテスは、再び調査をし始める。その途端にモウレー氏の溺死体があがる・・・
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ヒントは何も示されず、ギテスが調査に行く先々で明らかになる事実によって謎解きがどんどん進んでいく、それも意外な方向へ。だからついていくのが大変。1930年代のアメリカは世界恐慌を脱する為にフランクリンルーズベルト大統領が行ったニュー―ディール政策の頃。金持ちの有力者が大型公共事業の裏で暗躍して私腹を肥やすという問題はこの頃からあったのか、それを暴く方向に話が進みはじめた。なるほどそういう正義の作品かと予想していたら、実はそうではなく、またひと波乱、個人のおぞましい人間関係が暴かれ始める・・・
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尾を引くような後味の悪さもあって、傑作と呼ばれるのも頷ける面白い作品でした。タイトルのチャイナタウンは、悪く言えばズル賢い、よく言えば現実的に対応して世渡りのうまい奴らというギテスの中国人認識からきています。
