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チャイナタウンのcocacorgiのレビュー・感想・評価

チャイナタウン(1974年製作の映画)
3.0
話が動き出す前からノワール調で退廃的な雰囲気が画面いっぱいに漂う、まさに!な感じでグッと心を掴まれる。
ジャックニコルソンとフェイダナウェイの存在に至ってはもうアメリカンニューシネマの巨大なアイコンとして、不吉な結末への予感がひしひしと募る。
金と女の絡んだ殺人事件というありふれたネタを、ここまで叙情的に魅せてしまうのはポランスキーの才能か、あの時代のおかげか。
全てが終わったあとにふとこぼすギテスの「As little as possible」と、刑事の「Foget it, Jake. it's Chinatown」というたった2つのセリフにそれまで描かれてきたもの全ての重みが詰まっている気がして、それがこの作品のスゴさなんだと感じる。どうしようもなさ。
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