「…もう我々だけかも。」
部屋で頭をうなだれる女性サラ。目の前のカレンダーを見に立ち上がります。10月のページのカレンダーに手をかけると…
ヘリコプターに乗るサラは降りたがっていました。地上からは応答はありません。
操縦士の静止を振り切りサラはミゲルと共にヘリコプターを降ります。ここはこの辺で一番大きな街でしたが、いくら叫んでも人はいません。
荒廃した街並みが続きます。そこへ動く影がありました。たくさんのゾンビたちです。
古くて有名な映画はたくさんの監督が影響を受けて、リメイクしたりカバーしたり真似た演出をするので、いま観たとしても面白く感じないかな…と思いながら鑑賞しましたが、やはりAロメロ監督です。
面白い。
この面白さは監督が本当にゾンビ映画をホラー映画を作るのが好きという情熱から来るものだと感じます。
たくさんのゾンビ映画が今なお作られ続けているのは、ロメロ監督がいたからでしょうね。
ゾンビ映画に飽き飽きしている世代のわたしでも面白く感じるのですから、はじめてスクリーンでこの映画を観た人々には本当に興奮するほど面白かったでしょう。
観ていると有名なシーンがいきなり出てきたり、いまでも継がれている設定があったりして、そういう目で観るのも楽しかったです。
1985年の作品なのに、グロい様をごまかさずしっかり魅せる、ストーリーとしても追い詰められた人間の汚さをきちんと観せる…この作品の凄さを是非、観てください。
「これはガキの遠足じゃない…戦争なんだ。」