小早川家の秋の作品情報・感想・評価・動画配信

「小早川家の秋」に投稿された感想・評価

なんだろうな?キャストとか舞台とか、相変わらず最高のものが集まっているはずなのに、ボタンの掛け違い感
ハルカ

ハルカの感想・評価

3.6
小津唯一の東映作品なのもあって毛色違って新鮮

このレビューはネタバレを含みます

粋な小品。音楽はおそらく賛否が分かれます。セットは百点満点。新珠三千代でもう一本撮って欲しかった。無い物ねだりです。森繁や山茶花の演出はギリギリのギリ。
小津安二郎の作品にしては、なんか不気味な映画だった。浮草に続いて、中村玉緒のお父さんが良い。
1MD

1MDの感想・評価

4.5
簾戸によるフレーム内フレームと生死の境。死体に向かってうちわを煽ぎ続ける浪花千栄子が不気味すぎた…。
『秋刀魚の味』でもそうだったけれど、晩年の小津の興味はもはや縁談などにはなかったのだと思う。一見『東京物語』の変奏のようでも、カタルシスはもうそこにはなくて、あるのはただ老いと死と虚無だけ。ラスト10分の異質さがそれを決定づけてる。おそろしい映画。
舞台が関西だからか、セットの間仕切りが簾やカーテンみたいなものになってて面白かった。
低いポジションに据えられたキャメラは永遠を切り取る。京都弁の歌のような調子を聞いているだけで、なぜこれほどまでに至福の時間となるのだろう。冒頭のカタカナがやたら強調された繁華街の街並みや、冗談として放り込まれた外国人青年のボーイフレンド(ジョージ?ハリー?)も時代の変遷を感じて楽しい。小津安二郎が切り取る京都の街並みはどこかミニチュアめいていながらも、尾行されていた若者を茶屋で当主が逆に追い詰めるシーンなど、ヤクザ映画の脅迫シーンより恐ろしいリズムが張り詰めている。魅力的なキャラクターが紡ぐゆるやかとした時間から、奈落に突き落とされるような愛人宅での当主の死は、一家を安易な感傷には浸らせてくれない。人の営為はすべて、煙となって立ち消える泡沫のもの。その煙を見つめる人がいるということ。それが家族であり、もしかすると映画というものであるのかもしれない。
mmts

mmtsの感想・評価

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神保町シアター
Taul

Taulの感想・評価

4.0
『小早川家の秋』(1961)小津が東宝で撮った作品で舞台は関西。内容はいつもの縁談話でもう完成された様式美。あまりにも見事でセルフパロディのようだ。その箱庭世界を中村鴈治郎が動き廻るのが楽しい。そして小津の自己投影が珍しく露わに。死の恐怖と娘達の未来への想い。遺書に触れた余韻だ。

2015年11月鑑賞
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