あましお

モンスターズクラブのあましおのレビュー・感想・評価

モンスターズクラブ(2011年製作の映画)
3.0
初めて見るタイプの映画だった。

淡々と語られる言葉や
瑛太が演じる良一の日記、
「あっちの世界」に行ってしまった兄、「こっちの世界」にいる妹との会話、
そして宮沢賢治の詩。

どれをとっても、メッセージ性がとても強い。
物語というより、メッセージの投げ掛け。
簡単じゃないテーマだけど言葉になってるからある意味わかりやすいのかも。


窪塚洋介が演じるユキについての監督の解説がおもしろい。

「人の人生って、終わる(死ぬ)と情報化されると思うんですよね。ああいうヤツだった、こういうヤツだったと、終わった瞬間に情報化され、閉じてしまう。ユキはそれを分かっている人でもあるんです」

情報化されることをわかって、自分で人生を終わらせた兄と、
反社会的な気持ちを抱きながらも、世界への愛を捨てられない弟。
未来は明るいのか絶望なのか、、ラストシーンがいつも歩いているスクランブルだったのが、なんとも印象的だった。
あましお

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